出典:TVアニメ『怪物事変』公式サイトPV①より
怪物事変の主人公・夏羽が、隠神と出会う前まで長く住んでいた村〝鹿の子村〟。
鹿の子村は最初の第1話で登場している村で、ここに住んでいる人間は「○○○じゃ」「〜〜けえ」など、方言のようなものを使って喋ります。
作中ではこの鹿の子村がどこの地方か明かされてはいませんが、話し方や場所的に〝岡山〟の可能性が高いです。
今回は夏羽が住んでいた村は岡山県ではないかということで考察をしてみました。
出典:TVアニメ『怪物事変』公式サイトより
『怪物事変』はジャンプスクエア2017年1月号から連載中の藍本松さんによる漫画作品。
2021年1月から3月までTVアニメが放送されました。
このページでは怪物事変についてまとめています。
※ネタバレ情報あり
岡山県の方言について
岡山弁(おかやまべん)は、岡山県で話されている日本語の方言。独特な訛りや特徴的な語尾があります。岡山弁の音声の特徴で、話す人は語尾や語の間を伸ばすことがあります。
岡山弁は聞く人によっては「かわいい」と思われたり「怖い」と思われたりする人もいるそうです。
★岡山県で使われている方言をいくつか紹介
・「〜じゃ」→「〜だ」という意味。
・「〜け」→「〜から」という意味。
・「せられー」→「しなさい」という意味。
・「えろー」→「とても」という意味。
・「でーれー」→「ものすごい」という意味。
・「ばー」→「ばかり」という意味。
・「みてる」→「なくなる」という意味。
・「ふーがわりー」→「みっともない」という意味。
・「ちばける」→「ふざける」という意味。
・「ほんま」→「本当」という意味。
いくつか紹介しました。この中には岡山県以外で使われている言葉もありました。語尾を伸ばす言葉も多くあるようですね。
作中でのセリフ
作中で使われていたセリフをいくつか紹介します。
標準語とは違って、独特な話し方で語尾だったり訛りみたいなものがあります。その県出身の人や方言に詳しい人はピンとくるかもしれません。
《怪物事変コミックス1巻》
・子供たちの会話
子供A「東京の人来とるってほんま!?」
弥太郎「えろう派手な格好じゃったで」
子供B「見に行こ」
・夏羽と女将の会話
夏羽「給仕係?」
女将「どうしてもって言うけえ…」
夏羽「やったことないです」
女将「自分で考えて どうにかせられえ」
・子供たちの会話
子供A「東京の人じゃ… なんで泥田坊なんかと一緒におるん」
子供B「あの人 弥っちゃん家に泊まりょうるんじゃろ?」
弥太郎「東京にはなんでもあるけえ なんも知らん阿呆(あほう)がめずらしいんじゃ」
・夏羽と弥太郎の喧嘩
夏羽「弥太郎…」
弥太郎「何を調子に乗っとんじゃ……!」
弥太郎「俺が…東京行きたいの知っとってやりようるな!? 仕返しのつもりか!? 何様じゃ!!」
弥太郎「おめぇ 親に捨てられてここにおるん忘れんなや!!!」
夏羽「捨ててない」
弥太郎「そんなもん しとるけえ勘違いするんじゃ!! 貸せや! 捨てたるけえ 貸せっ!!」
《怪物事変アニメ版》
・子供たちの会話
子供A「なぁなぁ、東京から人来るってほんま?」
子供B「弥っちゃんとこに泊まるんじゃなあ」
子供C「どんな人なんじゃろ」
子供A「もしかして スカウトされるんじゃねぇ?」
弥太郎「なんでぇ」
子供B「だってー 弥っちゃん頭ええし、足速えし、お金持ちじゃが」
子供A「『きみはこんな田舎より東京の方が似合う 一緒に来ないか?』なーんて」
子供C「なぁ、あとで東京の人 見に行ってええ?」
子供B「ちょっとだけじゃけ」
弥太郎「お客さんの邪魔せんかったらな」
子供ABC「よっしゃあ!(やったあ!)」
やはり普通の話し方とは少し違っているようでした。先ほどの岡山県の方言について書いたものと照らし合わせてみても、鹿の子村に住む人間は岡山弁を使っているのではないかと思われます。
作者も岡山県出身!
怪物事変の作者の藍本松さんも出身は岡山県です。
上京して漫画家デビューして、現在も漫画家として怪物事変を連載中です。もしかしたら自分と同じ出身地を夏羽の原点の場所にしたのかもしれませんね。
ツイッターで、アニメ怪物事変の第1話についてのツイートがありましたが、その中で「ガチの岡山弁」というツイートがありました。
まとめ
主人公の夏羽が住んでいた村は“岡山県”である可能性が高い(というかほぼ確実)ということがわかりました。地方によってさまざまな方言があって、いろんな印象があるようです。
鹿の子村の人間はみんな方言を使って話していて、鹿の子村はのどかで鹿が特産品の村でした。夏羽は普段からあまり喋るタイプではなく、方言を使って話しているシーンはありませんでしたが、鹿の子村には長く住んでいたので、話そうと思えばおそらく話せるでしょう。
TVアニメ『怪物事変』の第1話でも実際に女将や弥太郎との会話があるので注目して聞いてみると面白いかもしれません。
作中では明かされていなかった鹿の子村の地方でしたが、今回はそこについて考察してみました。
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岡山弁でも備前 備中 備後で違いがあります。劇中の方言を聴く感じでは、備中/備後辺り。絵面が山間部で温泉がある事から備後。蒜山〜津山辺りかなと思われます。
麒麟 さん
コメントありがとうございます。
岡山弁にも種類があるということで、鹿の子村の場所についてとても参考になりました^^
吉備乃アナト さん
コメントありがとうございます。
声優と温泉のことも踏まえて、鹿の子村は岡山県で間違いないようですね!
女将役の乃神亜衣子さん、弥太郎の金元寿子さんも岡山出身。
岡山で間違いないでしょう(温泉も有るし)