出典:怪物事変 コミックス16巻より
コミックス第16巻は2022年4月に発売されました。
この巻では、飯生討伐の作戦を立てるため怪物屋とゲンジのメンバーが手を組むことになり、一度お互いの実力を測るため、そして勝った方が今回の任務のリーダーとして主導権を握れるということで、手合わせをすることになります。
怪物事変の単行本15巻の感想・ネタバレはこちら↓↓
このページでは怪物事変のコミックス第16巻の感想やネタバレを紹介しています。
《16巻の裏表紙の説明文》
飯生の過去を調べるべく、京都の狐を探す夏羽たちは現地で怪物捜査を専門とする京都府公安警察『ゲンジ』のメンバーと会ってみることになったのでございます。ですが『ゲンジ』に所属する者は全員が人間であり、中でもリーダーの源頼電は狸について特別な心情があるようで…。京狐の棲家への潜入計画を練る『ゲンジ』は夏羽たちに手合わせを提案するのですが、人間と怪物…うまく交わるのでしょうか?
出典:TVアニメ『怪物事変』公式サイトより
『怪物事変』はジャンプスクエア2017年1月号から連載中の藍本松さんによる漫画作品。
2021年1月から3月までTVアニメが放送されました。
このページでは怪物事変についてまとめています。
※ネタバレ情報あり
登場人物
・夏羽(かばね )
・織(シキ)
・晶(あきら)
・隠神(いぬがみ)
・紺(こん)
・ツナマヨ
・頼電(らいでん)
・卜部(うらべ)
・シン
・坂田 鋼太郎(さかた こうたろう)
収録話
『60. 鳴』
ホテルについた怪物屋一行と卜部とツナマヨ。
出典:怪物事変 コミックス16巻より
テレビをつけるとニュース番組が。
総理である頼電の父親が会見を開いていて、それを見て隠神は異変に気づきます。
卜部は飯生の人心を操る力について話します。飯生についての必勝法は京都の狐が握っていると踏んで、ゲンジのメンバーは京都の狐の棲家に潜入する作戦を立てていました。
しかし、飯生討伐には自分たちだけでは戦力不足が懸念されることを話します。
卜部「それで…どうでしょう みなさん方 ぼくらの作戦に加わっていただけませんか?」
隠神たちの協力を必要として交渉する卜部。
隠神は簡単には承諾せず、怪物の結石を手に入れた時の所有者についてどうなるのか話します。
そこに卜部のケータイに頼電から着信が入ります。
ツナマヨは頼電にホテルの部屋を教えていて、部屋の前に頼電がやって来ます。
頼電「開けてくれないか」
卜部はドアを開け、中に入ってくる頼電。
頼電は夏羽たちを見て一人ずつ挨拶をしていきます。そして最後に隠神を見る頼電。
頼電「あなたは……?」
隠神「俺か? 俺は隠神だ よろしく頼電」
頼電「……えぇ よろしく……隠神鼓八千さん お会いできて嬉しいです」
握手をする隠神と頼電。
隠神は頼電の顔を見た時に驚きます。頼電には自分が知るある人物の面影が。
頼電「…… 鳴………?」
それを聞いた頼電は怒りの表情に変わり、鞄から武器を取り出して隠神に斬りかかります。
頼電「その名を呼ぶな!!! お前が!!!」
夏羽が助けに入り、頼電はツナマヨの機械が電撃を浴びせて押さえつけました。
卜部たちは気を失った頼電と一緒に一旦部屋を出ようとします。
隠神は卜部に頼電の血縁者に「鳴」という女性はいるかと尋ねます。
「鳴」という女性は頼電の異母姉で9年前に死去。それを聞いて何かを思う隠神。
卜部たちが帰り、夏羽たちはそれぞれ部屋に戻ります。
部屋割りは夏羽と織と晶、紺、隠神の3部屋。
夏羽たちは部屋で先程のことについて話していました。
そこに紺がやって来て、紺は退屈という理由で夏羽と一緒の部屋がいいと話し、夏羽は紺の部屋で寝ることになります。
その頃、喫煙所でタバコを吸っていた隠神。そこに卜部からの着信が鳴ります。
卜部は明日、ゲンジと怪物屋との手合わせを提案し、勝った方の大将を今回の京都の狐捜索任務のリーダーとして、その後の怪物の結石を獲得する権利を得られるものとすることを隠神に話します。
『61. 一対一』
朝になり、夏羽たちはゲンジのメンバーと手合わせをするため大北山屋外演習場という主に捜査官の訓練や機材の実験に使っている場所にやって来ます。
ゲンジのメンバーは卜部、頼電、ツナマヨ、そして前日いなかったシンと坂田という男も入れて全員で5名。
怪物屋のメンバーは隠神、夏羽、織、晶、紺の5名。
ルールは『一対一で戦いお互いに身につけた根付を60分以内に奪った方の勝ち』というもの。
説明をうける夏羽たち。話し合いをして納得した上でゲンジとの勝負が始まります。
卜部「(任務への同行……結石の所有権 全部ほんまのことやけど 全部建前や 頼電くんが真に望んでるのは隠神鼓八千と一対一で戦うこと 正々堂々 紳士的真剣勝負)」
出典:怪物事変 コミックス16巻より
怪物屋の先鋒は紺。対するゲンジの先鋒は卜部。
控えのメンバーは控え室に移動して戦いの様子をスクリーンで観察。
向かい合う紺と卜部。
紺「(『近づかないほうがいい』… こいつからはとにかくそんな感じがする… するけど…)」
卜部「ぼくが怖いか? 賢いな」
紺は卜部を警戒して本能からなかなか動けない状態になります。
しかし、自分から動いて攻撃を仕掛ける紺。
卜部の前まで一気に距離を詰めた紺でしたが、卜部は猫騙しのように目の前の紺に何かを撒きます。
紺はくしゃみが止まらなくなり、まともに動けなくなってしまいます。卜部が紺に巻いたのは『痒狼丸』という対怪物用の忌避剤。
目は見えにくく鼻は利きにくく喉は痒くなり、まともに戦えなくなった紺はあっさりと根付を取られ、卜部に敗北してしまいました。
控え室でその様子を見て驚く夏羽たち。
ツナマヨ「アハハ もうわかったでしょ? 人間相手に本気出したら殺しちゃうかもとか言ってたけど…… 舐めんなよ オレたち怪物退治のプロだぜ さー 次鋒はどうする?」
『62. Crazy for you』
紺が卜部に敗れ、紺の元に駆け寄る夏羽たち。
そこで織はシンを見て、シンがYouTubeの「Metal Heart CH」の〝Dr.メタルハート〟と呼ばれている人物だということに気づきます。
シンは世界中のいろいろな生物に興味があり、今、最も気になっている存在が雪男子の晶であることを話します。
怪物屋の話し合いの結果、次鋒のシンの相手は晶に決まりました。
シン「ボクは人間なんでね ちょっと装備を使わせてもらうけど…… 初撃は生身で受けるって決めてるんだ」
戦いが始まり、シンは衣服を脱いで全身で最初の攻撃を受けようとします。
晶「どーなっても…… 知らないからね!」
晶は六花権現を発動させて巨大な雪だるまを作って攻撃をぶつけます。
晶の攻撃で雪に埋もれて倒れているシンでしたが、起き上がり、無傷の様子。
控室のモニターで戦いを見ている頼電たち。特に驚く様子もなく、シンの体の構造について話します。
頼電「シン先生は全身改造人間なんだ 肉体のほとんどが人工で身体機能をプログラムで動かしている」
シンは普通の人間とは違い、改造によって壊れにくい体になっていて、心臓は“2つ”自分のものと人工のものがあり、極限状態でも生きていられるとのことでした。
過酷な環境の中で生きてきたシンは、その中でしか生きていることを実感できないと言われています。
卜部「破滅的危険依存症 それがシン・ウィークライトの本性や」
出典:怪物事変 コミックス16巻より
晶は再び六花権現で全力の攻撃を仕掛けます。
晶「六花権現・銀世界!!」
晶の攻撃であたり一面は真っ白になり、晶は六花の力が切れてふらふらの状態になります。
その時、近くでアラームのような音が鳴り、そこへ近づく晶。
そこで埋もれた雪の中からシンが現れます。
なんと一度仮死状態になったあとに蘇生していました。
晶は驚いて倒れてしまい、そのまま根付を取られて敗北。
控室でモニターを見ていた怪物屋でしたが、二連敗となり不穏な空気になります。
ツナマヨはお互いの残りのメンバーについて、隠神が出たら頼電、自分は織との戦いを希望、あとは必然的に夏羽と鋼太郎が戦うことになるということを話します。
そして次の戦いは織VSツナマヨに決まります。
『63. 綱鬼切』
織との対戦のため現場に向かうツナマヨ。
頼電は少し前にツナマヨに気になる人物に相談されていて、ツナマヨは織のことが気になっている様子でした。
—10年前—
ツナマヨは小学生の頃から今と変わらずパソコンを使って喋っていました。
小学生の頃はクラスでも人気者でしたが、中学に上がると人間関係が複雑になっていました。
その時に出会ったのが頼電。
頼電「直感だ! 君はいたずら好きだが悪ではないと感じる」
その後、頼電の紹介でツナマヨはゲンジのメンバーに加わることに。
怪物について調べている時に「ミハイ・フロレスク」という存在を知り、それから調べるためミハイに何度もハッキングを仕掛けるようになります。
1ヶ月後、ミハイのセキュリティを抜けて調べることに成功して、さらにその後の調査の中で当時の「ミハイクエスト」を行っていた織と出会い、ツナマヨの怪物に対する意識はどんどん強くなっていきました。
その後、桜牙ハム千葉工場でサイバーセキュリティを担当することになり、調査しているうちにいつしかツナマヨは怪物という存在を好きになっていました。
場面は現在に戻り、織VSツナマヨ。
ツナマヨは「おにぎり丸」という専用の機械を使って戦いを始めます。
おにぎり丸は姿を変えて右手からマシンガンを放ちます。驚いて逃げる織。
織は建物の中に入って隠れようとしますがおにぎり丸は建物の中まで容赦無く攻撃して織を追いかけます。
出典:怪物事変 コミックス16巻より
森林エリアまで逃げて、隠れる織。
織「よっし… こねーな… わかってきたぜ おにぎり丸」
織は相手は機械を使っているので水辺に誘い込もうと、水辺エリアにやってきます。しかしそこにミサイルが飛んできて、水辺エリアは爆発。
織の状態を気にするメンバーでしたが、そこで野外のスピーカーから放送が流れます。
スピーカーから織の居場所が明らかに。
ツナマヨは坂田が居場所を教えてくれたのかと思いお礼を言いますが、坂田はその声が自分ではないことを話します。
放送を流していた声の正体はミハイ。
ミハイと知って興奮を隠しきれないツナマヨでしたが疑問が生まれます。
ツナマヨ「……待てよ なんでmihaiがシキくんの映ってるカメラの番号教えてくれるの?」
出典:怪物事変 コミックス16巻より
ツナマヨの問いに答えるミハイ。
織の元に向かうツナマヨでしたが、水辺に倒れているのは糸で作った織の分身で、本体は別の場所に隠れていました。
織を見つけたツナマヨ。作戦がバレてミハイに怒る織。
織「てめーどっちの味方だよ!! よけーなことすんなこのコウモリヤロウ!!」
ツナマヨはミハイに、織に勝ったらひとつ言うことを聞いてほしいと取引を持ちかけます。
ツナマヨ「10年前の隠神鼓八千が何をしてたか知りたい ネット中調べたけど当時の知り合いすら見つけられなかった 人間からはわからないようにあんたが守ってるんだろう」
ミハイは承諾して、織とツナマヨの第2ラウンドが始まります。
『64. 取引』
モニター室ではミハイがこの戦いに現れたことについてゲンジと怪物屋が話していました。
出典:怪物事変 コミックス16巻より
織とツナマヨの戦いはツナマヨが攻撃を仕掛けて、織は逃げながら作戦を考えます。
ミハイはツナマヨに助言しながらこのこの戦いを楽しんでいる様子。
ツナマヨ「決めるぞ おにぎり丸!! 全弾ぶっぱで……絨毯爆撃だ〜〜!!!」
ミサイルを連発して大爆発が起こります。
勝負がついたかに思われましたが、そこに織の攻撃がツナマヨに直撃してツナマヨは倒れます。
織は自分の居場所がミハイに知られていましたが、自分がピンチだったため、ミハイの性格上ツナマヨにそのことを話していないと予想していました。
出典:怪物事変 コミックス16巻より
ツナマヨは倒れ、根付をとって織の勝利。
ツナマヨがミハイに持ちかけた取引は成立しませんでしたが、ミハイはこの戦いを楽しめたことで『取引』ではなく『褒美』として10年前の隠神のついて話し始めます。
話を聞いて怒りに燃える頼電。
その後、次の戦いが夏羽VS坂田に決まります。
怪物事変⓰(完)
感想
16巻は主に怪物屋VSゲンジが描かれていて、それぞれキャラクターの戦いが見れて面白かったです。ゲンジのメンバーも全員揃いましたがみんな普通の人間ではないような曲者揃いな感じですね。
頼電が隠神に対してブチ切れモードでしたが過去に何があったのでしょうか。今まで隠神の過去について昔どんな人物だったのかということや昔いた相棒とは誰なのかということなど謎がありましたが、今回ミハイの話で隠神の過去が少しだけ描かれていて、この京都編にきて少しずつ明かされていきそうですね。
今までは怪物中心の話でしたが今回は人間も絡んできて面白くなってきてます。飯生討伐のために怪物と人間が手を組むという新しい展開。
怪物屋とゲンジの手合わせということでしたが紺と晶は敗れてしまいましたね。相手が強すぎ。元有名な自衛隊員と謎の改造人間という…。
織とマヨはついに1対1の直接対決。途中で銀髪吸血鬼が久しぶりの登場。相変わらず(笑)
織の成長も描かれていて良かったです。
次戦は夏羽VS鋼太郎。花楓も連れて来てますが大丈夫でしょうか。怪物屋とゲンジの続きの戦いが楽しみです。
見どころ
・頼電が憎悪をたぎらせる人物である隠神と会うシーン
・再び戦うことになる織VSマヨ
口コミ
「次戦の夏羽VS鋼太郎がどうなるか気になる」「頼電が正義感溢れる良いキャラ」「ミハイが期待を裏切らなくて好き」「ゲンジとの手合わせで初めての人間と怪物の対決」「伏線がたくさんあって早く続きが見たい」など
まとめ
・怪物屋とゲンジのメンバーが共同任務を行う前の手合わせをすることになる
・紺 VS 卜部
・晶 VS シン
・織 VS ツナマヨ
・【怪物事変】京都の公安警察「ゲンジ」! 怪物を捜査する人間たち!
怪物事変16巻ではゲンジのメンバーが集結して怪物屋と飯生討伐のために手を組むことになりました。
任務の前にお互いの力量を図るため、京都の怪物の結石の所持や任務でのリーダーを決めるために〝手合わせ〟を行うことになります。
新しく登場したゲンジの卜部やシンの実力も描かれ、再び織VSツナマヨも描かれました。
5戦のうち3試合が終了。
続きは17巻で描かれます。
順番 | 怪物屋 | ゲンジ | |||
1戦目 | × | 紺 | VS | 卜部 | ○ |
2戦目 | × | 晶 | VS | シン | ○ |
3戦目 | ○ | 織 | VS | マヨ | × |
4戦目 | — | 夏羽 | VS | 鋼太郎 | — |
5戦目 | — | 隠神 | VS | 頼電 | — |
17巻では4戦目と5戦目が描かれ、その後の展開(両チームがどのように手を組んで動き出すのか)も気になるところです。
怪物事変の単行本17巻の感想・ネタバレはこちら↓↓
今回は怪物事変の単行本16巻についてまとめました。
質問や感想などがある場合には下のコメント欄かページ下の管理者情報にあるメールアドレスからご連絡ください。よろしくお願いします。