出典:怪物事変 コミックス15巻より

コミックス第15巻は2021年11月に発売されました。

この巻では、裏屋島での戦いの後の花楓の処分についての会議や次の行き先である京都について描かれています。新たな怪物の結石を求めて京都へ着いた夏羽たちはそこで公安捜査官の者たちと会うことになります。


怪物事変の単行本14巻の感想・ネタバレはこちら↓↓

怪物事変の単行本14巻《感想・ネタバレ》


このページでは怪物事変のコミックス第15巻の感想やネタバレを紹介しています。

《15巻の裏表紙の説明文》
業火に巻かれた裏屋島で起きた二匹の狐による襲撃事件は、憧れ続けた安らぎの炎にその身を焼かれた赤城が倒れたことで終結したのでございます。辛くも屋島を守りきり、安堵する夏羽一行と四国狸にございましたが、傷ついた体以上に心は疲弊しておりました。そのような中で、捕らえた花楓の処遇や、残された結石について話し合っていたところ、さらなる悲しみの報せが屋島を包み込み…。

ものへん』はジャンプスクエア2017年1月号から連載中の藍本松さんによる漫画作品。
2021年1月から3月までTVアニメが放送されました。
このページでは怪物事変についてまとめています。
※ネタバレ情報あり




登場人物

・夏羽(かばね )
・織(シキ)
・晶(あきら)
・隠神(いぬがみ)
・野火丸(のびまる)
・紺(こん)
・花楓(かえで)
・伊予姫(いよひめ)
・全吉(ぜんきち)
・多郎太(たろうた)
・ツナマヨ
・卜部(うらべ)
・頼電(らいでん)

収録話

『56. 獣』

燃えた状態で倒れている赤城に対し、必死に呼びかける花楓。しかし、応答はないまま。

夏羽は体を引きずりながら赤城の元に近寄ります。

 

野火丸「死んでますよ」

 

赤城がすでに亡くなっていることを夏羽に伝える野火丸。
それを聞いた花楓は信じられない様子。花楓は視力・嗅覚を失った状態でしたが、その声の主を野火丸だと捉えて、野火丸が嘘をついてると発言します。

夏羽たちの元へ駆け寄る伊予姫や他の者たち。
裏屋島は伊予姫によって作り直されていました。

全吉は夏羽たちに一刻も傷の手当てを受けるように言います。

その後、手当てを受ける夏羽たち。
花楓は拘束され、外にある小屋の中で眠っていました。その横の小屋には赤城の亡骸が。それぞれ外には監視役の者がいます。

 

寺の中では屋島の狸の多郎太、伊予姫、全吉、福姫、そして今回戦いに参加した夏羽、織、隠神、野火丸が集まっていました。

 

多郎太「ここにいない者もいるが… 所縁ゆかりなき身にもかかわらずよくじんりょくしてくれた 心よりの感謝と敬意を表する」

 

感謝の気持ちを伝える多郎太たち。
野火丸は赤城の亡骸なきがらについて自分が回収したいと多郎太に言いますが、多郎太はそれを断ります。赤城と花楓の処分については伊予姫に決めさせると発言します。太三郎が亡くなれば屋島の総意は伊予姫にゆだねられます。
それを聞いて困惑する伊予姫。

多郎太は伊予姫にこの先、屋島の一番上に立つ者として赤城と花楓の処分をどうするのか、経験をさせるために伊予姫に任せます。
多郎太としては伊予姫に死刑の執行をさせたいと考えます。


出典:怪物事変 コミックス15巻より

 

隠神「……多郎太 急ぎたいのはわかるが明日まで時間をやれよ 考えさせることも伊予にとっては重要だろ」

多郎太「むう…」

 

話は一旦保留に。

 

夜。夏羽は目を覚まし、風呂場へ向かいます。
サウナルームに入る夏羽。そこには野火丸の姿が。

 

夏羽「野火太郎」

野火丸「やあ夏羽くん 眠れないんですか?」

 

今回の件について話す夏羽と野火丸。

野火丸が今回屋島に来たこと、夏羽が赤城に対して最後に話しかけた言葉、選別を待つ命があること。そこで明かされる花楓の過去。

 

夏羽「例え話?」

野火丸「そう 例え話 夏羽くん 君が人の立場ならどうします? この獣をしますか?

 

部屋に戻って眠っている夏羽の元に大蛇オロチの怪物の環が現れ、夏羽は目を覚まします。何かを訴える環。

 

花楓を拘束している小屋では、花楓が眠っていました。小屋の外には一匹の蛇が。
蛇は小屋のめんごうから侵入。

寝ている花楓の首に巻きつき、一気に締め上げます。

しかし、そこに夏羽と環、見張りの者が現れます。蛇の正体は大蛇オロチの怪物・いちご。
いちごは以前、大蛇オロチの里・くびむらを赤城と花楓に壊滅させられて、大蛇オロチの一族はいちごと環だけが生き残りました。

 

いちご「こんなに憎いのに… 死んじまえって…地獄に落ちろって思ってるのに…! あ あと一息ってところであたし…… こ 怖くなって……!!

 

いちごはどうしても花楓の命を奪うことができません。いちごは夏羽が人を殺めることができる人間だと知り、代わりに夏羽にお願いをしました。

夏羽はいちごに、花楓に対して自分が思っていることを伝えます。


出典:怪物事変 コミックス15巻より

 

『57. 落星』

いちご「…… ごめんね… ひどいこと頼んで……」

夏羽「ううん 俺のほうがこういうこと得意なのは確かだから」

 

花楓の処分について〝今は伊予姫の判断を待つように〟と屋島の者に言われ、夏羽たちは小屋を後にします。

その後、屋島寺で伊予姫に会って花楓の処分について伊予姫はどうしたいのかを聞く夏羽。伊予姫は困っていた様子…。


出典:怪物事変 コミックス15巻より

夏羽は伊予姫と話したあと、今度は野火丸の元へ行きます。夏羽は野火丸に相談します。

 

夏羽「…… 俺は……花楓のこと〝悪い〟と思う でもこのまま死んで欲しくない わかってもらいたい 大蛇オロチの人たちのこと 屋島の人たちのこと…… あと……赤城のことも」

 

野火丸は夏羽を眠らせたあとその場を後にします。

 

屋島では今回の戦いの様子が何人かの人間に見られていてネット上で話題になっていました。
その情報を消すために隠神たちは考えます。織はケータイで以前に桜牙ハム千葉工場で戦ったツナマヨの連絡先を見つけて連絡をします。
協力する代わりに次は京都に来てほしいと言うツナマヨ。


出典:怪物事変 コミックス15巻より

話している途中、近くで大きな音がします。

外では赤城の死体が小屋から持ち去られていました。野火丸は屋島に来ていた仲間の梅太郎と部下2人と合流して東京へ帰ります。

 

隠神と織は夏羽の元に部屋に行きましたが夏羽は眠っていて怪物の結石も盗まれてはいませんでした。
隠神は怪物の結石について情報を整理し、次の行き先を京都に決めます。

 

場面は東京へ。

新たな怪物の結石〝神結石〟を持ち帰った星熊が飯生の前に現れます。星熊は今回の任務で他の兄弟たちが亡くなったことを話しました。
飯生の元から離れたい星熊はそのむねを飯生に伝えます。そこへ現れる野火丸。

野火丸は飯生に朗報があると話します。それは屋島の現頭領であった太三郎狸三代目が亡くなったということでした。

 

『58. 選択』

飯生「太三郎狸が死んだ?」

 

野火丸から太三郎が亡くなったことを聞き、飯生は自身の能力を使って四国の様子を確かめます。
そこではふくを来て道を歩いている佐渡狸頭領の団三郎とその仲間の者たちの姿が。

状況を理解した飯生。そこへ赤城の死体が入ったかばんを持った梅太郎が入ってきました。

 

屋島では太三郎が亡くなって、新たな頭領は伊予姫に正式に決まりました。

そして、屋島を襲撃した犯人の一人、花楓の処分について会議が開かれます。


出典:怪物事変 コミックス15巻より

花楓は狐の姿のまま箱に入れられていました。伊予姫はうつろな表情をしたまま話し合いの進行をします。花楓を〝つ〟か〝たぬ〟か話し合いは進められます。

屋島にいる者たちに花楓の処分について投票が行われていて、その結果を見ながら伊予姫や夏羽、その他の者たちもそれぞれ意見を出し合います。


出典:怪物事変 コミックス15巻より

 

京都では京都府公安委員会という建物の中で織たちを待つツナマヨの姿が。

 

ツナマヨ「〝頼電〟がどんな顔するか楽しみだよ あいつ怪物と聞いたらみーんな叩っ斬っちゃうからな」

 

『59. 頼電』

屋島では花楓の処分について話がまとまりました。

 

全吉「それでは…ご覧の通り 満場一致ということで…… 族は『力を封じたうえで経過観察』『夏羽どのに一任する』ということでまとまりました」

 

会議の結果、花楓は討たれずに済むことになりました。
会議が終わり、夏羽は花楓を連れて、隠神、織、晶、紺と一緒に次の目的地「京都」へ向かうことになります。

京都へ向かう途中の電車の中で夏羽たちは京都のことや飯生について話をしていました。

 

京都へ着いた夏羽たち。


出典:怪物事変 コミックス15巻より

夏羽たちは警察署の中でツナマヨとその同僚の卜部に会います。ツナマヨたちは公安捜査官で捜査しているのは〝怪物〟。警察庁から与えられたコードネームは『ゲンジ』で、捜査官は全員が人間。

場面が変わり、『ゲンジ』のリーダー・頼電が登場します。
頼電のケータイにツナマヨから連絡が入り、化狸が来客していることを聞きます。頼電はタヌキが大嫌いで、見ただけで平静を保つことができなくなってしまう人物でした。


出典:怪物事変 コミックス15巻より

 

頼電りっせ!源頼電!! たとえ…化狸の男が隠神鼓八千だったとしても……!!』

 

怪物事変⓯(完)





感想

この巻でついに裏屋島の戦いの屋島襲撃編が終わりました。太三郎と赤城が亡くなったり伊予姫が正式に頭領になったり、最後には新キャラもたくさん出てきましたね。花楓の刑について伊予姫や夏羽がいろいろと考えて意見を言ってるのが印象的でした。全吉も伊予姫の護衛として普段とは違ったいざという時には頼りになる一面が見られました。

紺はこの戦いで完全に夏羽側として仲間になった感じです。これからたくさん活躍が見れそう。

次の舞台は「京都」ですね。新キャラや新たな怪物の結石も登場するので京都編も楽しみです。

見どころ

・花楓の処分についての会議の様子

・ツナマヨと織が再び会うシーン

口コミ

「命の大切さが描かれていた」「伊予姫の決断の難しさが描かれていた」「隠神と頼電の関係が気になる」「花楓を京都へ一緒に連れていくことにびっくり」「四代目頭領になった伊予姫だけど夏羽と全吉が助力していてよかった」など





まとめ

【怪物事変の単行本15巻】
・屋島を襲った族である花楓について〝討つ〟か〝討たぬ〟かを会議
・夏羽たちは次の目的地「京都」へ

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【怪物事変】四国狸次期頭領とその護衛・伊予姫&全吉

怪物事変15巻では主に、屋島を襲撃した2人のうち生き残った花楓の処分についての会議が描かれていました。

太三郎狸三代目が亡くなり、新たな頭領は伊予姫に決まりました。会議ではそれぞれが意見を出し合い、伊予姫や夏羽も自分の思っていることを話していました。
野火丸は赤城の遺体を持ち去って仲間と一緒に東京へ帰ります。
怪物の結石や飯生についての情報も載っていた15巻。

新たな怪物の結石を求めて夏羽たちが活躍する次の舞台は「京都」。
公安捜査官の新キャラが登場します。織がよく知る人物のツナマヨや隠神と因縁がありそうな頼電という人間も現れ、夏羽たちとどう絡んでいくのか注目です。


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怪物事変の単行本16巻《感想・ネタバレ》


 

今回は怪物事変の単行本15巻についてまとめました。




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