出典:怪物事変 コミックス20巻より
コミックス第20巻は2023年12月に発売されました。
この巻では、陰結石と陽結石の融合によって別の地へ飛ばされてしまった夏羽が現地へ戻るために策を練る様子や隠神が夏羽たちと出会う前の過去の話が描かれています。
怪物事変の単行本19巻の感想・ネタバレはこちら↓↓
このページでは怪物事変のコミックス第20巻の感想やネタバレを紹介しています。
《20巻の裏表紙の説明文》
京狐の里にて陽結石を手に入れるべく頼電たちと共闘し、里長の米を討ち破った夏羽。ですが、花楓が結石を飲み込んでしまい、取り返そうと手を伸ばしたその刹那、対の陰結石と陽結石が引き寄せあって融合し、辺りが大きな光に包まれたのです。『陰結石と陽結石を近づけてはならぬ』。古くからの言い伝えの通りなのかどうか、目が覚めた夏羽は見たこともない土地にいたのでございます。さて、此処は果たして…。
出典:TVアニメ『怪物事変』公式サイトより
『怪物事変』はジャンプスクエア2017年1月号から連載中の藍本松さんによる漫画作品。
2021年1月から3月までTVアニメが放送されました。
このページでは怪物事変についてまとめています。
※ネタバレ情報あり
登場人物
・夏羽(かばね )
・織(シキ)
・晶(あきら)
・紺(こん)
・隠神(いぬがみ)
・ミハイ
・頼電(らいでん)
・ツナマヨ
・飯生(いなり)
・骸(むくろ)
・炉薔薇(ろばら)
・日下 旭(くさか あさひ)
・源 鳴(みなもと めい)
・穴熊 太一(あなぐま たいち)
収録話
『80. ある怪物』
出典:怪物事変 コミックス20巻より
夏羽「石が……融合する……!!!」
融合する2つの結石。
そこにはるが現れます。
夏羽に、今から融合の影響を受けること、夏羽の大切な人たちは自分が守ることを伝えます。
はるのその言葉を信じる夏羽。
はる「夏羽くん…… 私たちを救ってくれて 本当にありがとう」
結石の影響を受けて、時が変わります。
目を覚ます夏羽。
見慣れない景色に戸惑います。
夏羽はそこで屍鬼と呼ばれる生き物「むくろ」と出会います。
夏羽はむくろに陰結石と陽結石を融合させたことを話し、むくろは夏羽の身に起きたことを話します。
夏羽はむくろと日々を過ごしていく中で、髑髏の看板が立てられている草原に足を踏み入れます。
夏羽はその場所で、かつての敵だった炉薔薇と再会することに。
『81. 荒野の薔薇』
出典:怪物事変 コミックス20巻より
久しぶりに夏羽と再会した炉薔薇は、その後のことについて話します。
炉薔薇「約束……ちゃんと守ってるよ あの先生の処置がよかったのか…… だいぶ ましになったんだ……衝動が」
現在の炉薔薇は異国の地で生き物の怪我を治す「医者」として生きていました。
この地を離れるわけにはいかないと話す炉薔薇でしたが、夏羽の協力もあり、炉薔薇はこの地を離れ、夏羽と一緒に日本へ向かうことに。
炉薔薇と共に再び日本へ戻ることになった夏羽。
しかし、そこで夏羽は炉薔薇からある事実を知ることになります。
夏羽が京都から結石の影響を受けて、異国の地で目を覚ましましたが、その時にはすでに「3年」の月日が経っていました。
———東京———
飯生「やっほー日本国民〜〜 おはようございま〜〜す みんなの内閣総理大臣 飯生だよ〜〜」
現在、日本の内閣総理大臣は飯生となっていて、すでに日本は飯生の国へと変わっていました。
『82. 計画』
出典:怪物事変 コミックス20巻より
日本では飯生による計画が始まっていました。
マヨの元へ帰ってくる頼電。
夏羽がいなくなってから3年…。
頼電は京都での出来事を思い出します。
マヨは飯生の行動に対し、手も足も出ないことにどうして良いかわからない状況でした。
頼電「…… そんなことはない 奴の計画は完璧じゃない 俺を殺し損ねている」
マヨ「『俺たち』にしといてよ」
京都での回想シーンが描かれます。
隠神は、京都で米を操って狐麻の大量栽培を命じていた飯生の目的について、この話をするには頼電の姉の死についての話をする必要があるとして、過去の出来事を話すことになります。
隠神「……10年前の怪物屋には 3名の従業員がいたんだ」
10年前、怪物屋にいた従業員は「隠神」、頼電の姉である「源 鳴」、当時の所長だった「穴熊 太一」の3名。
穴熊は隠神が東京に来たときに出会った人間で、鳴は狐麻の捜査中に穴熊と出会いました。
捜査の中で、穴熊は何者かに狙われている鳴を守ってほしいと隠神にお願いをします。
しかし、隠神は判断を誤り、鳴から目を離した隙に事件が起こることに。
事務所に戻ってきた隠神が見たものは、人でも怪物でもない生物が穴熊を襲っている光景でした。
『83. 真物』
出典:怪物事変 コミックス20巻より
初めて見る生物に驚く隠神。
穴熊を襲った生物は、鳴が変化したような姿で、穴熊と鳴が同時に喋っているような状態になっていました。
その生物は隠神を襲おうとし、結果的に隠神は鳴であったその生物を殺すことになります。
その後、隠神は一人で怪物屋を続けることになり、その中で飯生と出会います。
飯生は隠神に怪物の結石の捜索をお願いし、その見返りに隠神の求める情報や怪物屋の依頼人を紹介すると話し、隠神と飯生の同盟関係が出来上がります。
そこから10年、表面上は悪くない関係が続いた隠神と飯生。
しかし、隠神が夏羽と出会って命結石の存在を教えたことで飯生は目の色を変え、飯生の計画が本格的に動き出すことに。
回想シーンが終わり、場面は現在へ。
ニュースでは飯生の提唱する「人類真物化計画」について話されていました。
人間はすでに洗脳された状態で、明るい未来を期待していました。
頼電の元に着信が入り、紺・シキ・晶から現状について報告されます。
夏羽についての手がかりはないままでしたが、みんな諦めている様子は全くなく、不安になっていた頼電はみんなから勇気をもらいます。
その頃、夏羽と炉薔薇は日本へ行くために空港に来ていましたが、日本行きの便はありません。
困っている夏羽たちの前に一人の女性が現れます。
その女性は「日下 旭」という名前の人間の冒険家で、夏羽たちが日本へ行くことへ協力してくれることに。
『84. 海を統べる者』
出典:怪物事変 コミックス20巻より
夏羽たちは日本へ行くために「海の怪物」の力を借りるため、探すことになります。
炉薔薇は瞬間接着銃を使って夏羽とむくろを武装飾します。
海の中に潜る夏羽たち。
むくろ「視界良好だ!」
夏羽「すごい いい感じ 炉薔薇すごい」
夏羽たちが海の中にいる間、炉薔薇は旭に夏羽たちについて何を知っているのかを聞きます。
冒険家である旭は今までいろいろな国を旅してきて、その中で母体である千年前の妊婦のミイラを発見。
旭はその母体から夏羽を取り上げた産婆であり、赤ん坊であった夏羽は日本にいる旭の妹に預けられました。
海の中では夏羽たちが「プリムラ」という名前のプランクトンの怪物と出会います。
その後、夏羽たちは海の中から「マモノ」と呼ばれる死体を見つけます。
その死体は日本がある東の海から来たもので、夏羽たちはその死体を取り、プリムラと一緒に陸へ上がります。
旭はその写真を知り合いの研究所へ送り、日本で何が起こっているのか調べてもらうことに。
夏羽たちはプリムラたちの協力で日本へ向かうことになります。
その途中で、炉薔薇は先ほど旭から聞いた話を思い出します。
旭は、むくろを日本へ連れていくことに懸念を感じていました。
旭「屍鬼の始祖は人間と怪物が袂を分けた戦争『怪物事変』最大の犠牲者だ 己の生を懸けて守った地が再び 争いの舞台となろうとしている それを目の当たりにしたとき むくろは何を思うんだ? 怒りか? 絶望か?」
日本へ帰り、早くみんなに会いたいと話す夏羽。
むくろも日本は久しぶりと話し、楽しみな様子。
夏羽「みんな… 待ってて……!」
怪物事変⓴(完)
その他のページ
・むくろと炉薔薇の初期設定画
・3年後のシキ、晶、紺の初期設定画
まとめ
この巻では石の融合によって異国に飛ばされた夏羽のその後の様子や隠神の過去などが描かれていました。
石の影響を受けた夏羽、目覚めた時にはすでに3年という月日が経っていたとは…(°°)
むくろという屍鬼が今後どのように夏羽に関係してくるのか楽しみです。
炉薔薇、再登場しましたね。
久しぶりの登場^^
今は更生して頑張ってるようです。
そして明かされた隠神の過去!
頼電の姉も登場。
穴熊という新しい人物も。
京都編から飯生についての情報もどんどん出てきてますが、現在は新しい生物「真物」を作り出そうとしています。
飯生の計画が進んできて、この真物という生物が厄介な存在となりそうですね。
この巻では夏羽以外に初めて屍鬼のキャラクターが登場しましたが夏羽との関係性が気になるところです。
日本へ向かう夏羽たちですが、次巻ではどのような展開になるのか、今後の展開に注目です。
今回は怪物事変の単行本20巻についてまとめました。
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