出典:怪物事変 コミックス19巻より
コミックス第19巻は2023年7月に発売されました。
この巻では、夏羽たちが京狐の里の長・米との戦いが本格化し、決着するまでの様子が描かれています。
怪物事変の単行本18巻の感想・ネタバレはこちら↓↓
このページでは怪物事変のコミックス第19巻の感想やネタバレを紹介しています。
登場人物
・夏羽(かばね )
・織(シキ)
・晶(あきら)
・紺(こん)
・隠神(いぬがみ)
・ミハイ
・花楓(かえで)
・頼電(らいでん)
・ツナマヨ
・卜部(うらべ)
・シン
・鋼太郎(こうたろう)
・野火丸(のびまる)
・梅太郎(うめたろう)
・小紅羅(さくら)
・椿妃(つばき)
・飯生(いなり)
・米(よね)
収録話
『75. 籠鳥雲を恋う』
出典:怪物事変 コミックス19巻より
米「何人たりとも……神罰からは逃れられぬ 我は神の僕なり……!! 汝等は個にあらず!!! 汝等は全である!!!」
小紅羅と紺の儀式を花楓によって邪魔をされ」、怒り狂う米。
この混乱に乗じて陽の間にある陽結石を偽物とすり替えようとする椿妃。
しかし、その時米の力によって小紅羅と紺がいる寝室が上昇し、椿妃は追いつけないと感じます。
我慢の限界がきた頼電は懐から御雷を取り出し、紺たちを救出しようと試みます。
米「風に逆らえる塵などない 小紅羅ちゃんを守るのはわたし」
米を慕う信者たちの祈りを自分の力に変え、頼電たちに攻撃する米。
米が使う力は里の信者たちの〝信仰心〟。
信者の命を犠牲にするため米自身が疲れることはなく、戦えば戦うほど里の者たちが死んでしまうというものでした。
戦いの中で米は一羽の小鳥を発見。
米はその小鳥が迷い込んだものと思うも、それは違って小紅羅が今まで自分に内緒で椿妃と会っていたことに気がつきます。
米「ずっと…… ずっとママにうそをついてたの?」
椿妃は夏羽の頭部を持って小紅羅たちの元へと向かっていました。
宮殿が見えてきたところで、夏羽は上から何かが降ってくることに気づきます。
それを見て何かを感じ取る椿妃。
夏羽を自分の体から離し、小紅羅のことを託します。
椿妃「小紅羅ちゃんを自由にしてあげてください」
上から降ってきたものは米による攻撃で、椿妃に直撃し、爆発。
『76. 覚悟』
出典:怪物事変 コミックス19巻より
夏羽「つばきさん!!!!」
米の攻撃によって爆発する椿妃。
身体を再生させて椿妃を抱える夏羽。
頼電は空から落ちてくる夏羽を見つけて受け止めます。
そこへ野火丸も合流。
業務連絡としてマヨから通信が入り、卜部及び行方不明者の安全確保ができ、人間を全員救出できたとして頼電に撤退を命じます。
しかし、頼電はそれを拒否。
頼電「この地に根付く教えは飯生妖子の思想そのものだ… 父の身柄が奴の手に落ちた今 この地は日本の縮図であり未来であると言えるだろう これしきのことも食い止められぬ人間が 父を ひいては人を!! 救うことなどできない!!」
頼電は里に根付いた悪い教えを食い止めるため、命を懸けてこの地で戦うことを決意します。
里での戦いに向けてみんなで作戦会議をすることに。
その頃、米は花楓との戦いの最中で、汚いものが入りすぎたとして、落葉松を新しい都につくり変えることにします。
『77. 祈り』
出典:怪物事変 コミックス19巻より
米の力によって空間が歪み、落葉松が変化していきます。
米「祈れ…… 祈れ 全なる者ども……!! 新たな都の清楚となれ!!!」
信者たちに祈りを命じる米でしたが、祈りが少ないことに気づきます。
夏羽は『もっと良い教え』にしようと、小紅羅にしかできないことがあるとして力を借ります。
小紅羅「「あたしにできること…… あたしだからできること……!!」
信者たちの祈りは米ではなく小紅羅に集まり、米の力が弱まります。
米は夏羽たちを攻撃対象としますが、小紅羅は祈りの力を使い、夏羽・紺・頼電・野火丸・花楓が合体。
花楓「あれ?なんだ!? 俺 ハネ生えてる!!」
小紅羅「お待たせワンちゃん……! いこう!! 連携だ!!」
合体した夏羽たちは米を一刀両断。
『78. 嘘つき』
出典:怪物事変 コミックス19巻より
一刀両断された米は倒れて動けなくなります。
米の元へ行く野火丸。
野火丸「飯はおまえの姉だな」
野火丸は飯生について情報を聞き出します。
飯生は米を利用して里で狐麻を作らせていました。
力尽きそうになる米を野火丸は殺気を出して葬ろうとしますが夏羽たちがそれを止めます。
夏羽「もう米さまに何かする力はない 殺さなくていい!」
米を恨んでいた小紅羅も米の今の姿を見てににも感じなくなっていました。
米が死んだとしても大切な友達の椿妃はもう帰って来ない、そう思っていた小紅羅。
しかし、椿妃が生きていたことがわかり、驚く小紅羅。
黒い小鳥の姿をした椿妃は小紅羅と再開します。
野火丸は今回の任務が終わり、里にはもう用はないとして立ち去ります。
東京の隠神探偵事務所でも隠神、ミハイ、結が京都での出来事について話をしていて、隠神は今回の一件が終わり、東京で飯生が動き出すことを予想します。
『79. 振られた賽』
出典:怪物事変 コミックス19巻より
里長の米を倒した夏羽たち。
小紅羅「あたし ママの代わりに里長になるよ 新しい教えで里のみんなを導く」
小紅羅は米に代わり、新しい里長になることを決意。
夏羽や頼電もそれを支持し、頼電は引き続き薬について捜査を続けることを話します。
隠神から通信があり、陰結石と陽結石には悪い言い伝えがあると話し、夏羽ははるの言っていた言葉を思い出します。
その頃、夜道を歩いていた梅太郎は野火丸に声をかけられます。
梅太郎を見て、自由の身を宣告し、立ち去る野火丸。
唐突な出来事に困惑する梅太郎でしたが、野火丸を引き止め、自分を捨てないようにお願いをします。
時間が経ち、落ち着いた頃に野火丸は梅太郎に自分の目的について話します。
野火丸「僕の目的は 飯生妖子を」
夏羽たちは隠神の指示に従って結石を持ち帰ることにします。
しかし、地面を掘って陽結石を探していた花楓が石を口に入れてしまい、夏羽の持っていた陰結石が陽結石に吸い寄せられます。
夏羽「だめ!食べてはだめ!!」
光が放たれる二つの結石。
場面は野火丸と梅太郎に切り替わり、野火丸の目的が明かされます。
野火丸の目的は「飯生を救うこと」。
野火丸は梅太郎を相棒と決めて、一緒に行動することに。
怪物事変⓳(完)
その他のページ
・作中で着ていた夏羽や野火丸の宣教師の服の初期設定画
・祈りの力を得た米の初期設定画
・巻頭カラーの下書き
まとめ
この巻では夏羽たちが米との戦いに勝利し、里が新たに生まれ変わる形となりましたが、最後に陰結石と陽結石がくっついてこの後どうなってしまうのか気になる展開で終わりました。
米は今までの敵とは違って信者の祈りを自分の力に変えて実力を発揮するという初めてのタイプのボスキャラでしたね(・・)
夏羽たちが連携によって新しい姿になって戦うところも見どころです。
最後は石同士がくっついて光を放っていましたが、、はるの言っていた「取り返しのつかないことになる」という出来事が起こるのでしょうか。
そして、長い間、謎だった野火丸の目的が明かされました。
飯生を救うことらしいですが、野火丸が行動する理由は自分のためというよりは飯生のためということでしょうか。
回想シーンで幼い野火丸が飯生らしき人物にすがりつく様子がありましたが、京都編で明かされた飯生には息子がいるという事実と関係があるのか、読者の間ではその息子が野火丸ではないのかという噂もありますが真相は果たして…(・・;)
20巻では石の影響を受けた夏羽たちがどうなったのか、その後の様子に注目です。
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今回は怪物事変の単行本19巻についてまとめました。
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