怪物事変に登場するキャラクター『隠神』ですが、この名前には由来があり、それは松山騒動八百八狸物語に登場する〝隠神刑部〟という名前です。
松山騒動八百八狸物語は日本三大狸話の一つとされています。
怪物事変には由来となる妖怪がたくさん出て来ますが「隠神」という名前も実際に日本では昔から知られている名前です。
今回は隠神の由来となった〝隠神刑部〟について調べてみました。
出典:TVアニメ『怪物事変』公式サイトより
『怪物事変』はジャンプスクエア2017年1月号から連載中の藍本松さんによる漫画作品。
2021年1月から3月までTVアニメが放送されました。
このページでは怪物事変についてまとめています。
※ネタバレ情報あり
隠神の由来“隠神刑部”について
隠神刑部は、伊予国の松山市に伝わる化け狸です。伊予国は現在の愛媛県にあたります。
『証城寺の狸囃子』と『分福茶釜』に並んで、日本三大狸話の一つに数えられます。隠神刑部は、刑部狸 とも言われます。
隠神刑部は四国を代表する狸で、愛媛県の久万山の古い小屋に住み、松山城を守護し続けていたと言います。四国の狸の民話や伝説は多く、特に松山の狸は歴史が古く、狸が狸を生んだ結果、その数は808匹にもなりました。隠神刑部はその総帥で、808匹の眷属の数から「八百八狸」とも呼ばれます。
隠神刑部の最期は、江戸時代中期の武士〝稲生武太夫〟が八幡宮の総本社『八幡大菩薩』から受け取った神の杖で隠神刑部を懲らしめて、隠神刑部は808の眷属もろとも久万山に封じ込められたと言われています。
※眷属………親族。一族。隷属身分の者。
怪物事変に登場する四国の狸たち
出典:怪物事変 コミックス6巻より
怪物事変の世界では四国屋島という場所が登場してたくさんの狸たちが登場します。屋島に住む狸たちは人間に変化することができます。
作中の屋島編はコミックスの6巻・7巻で描かれていて、怪物の結石“幻結石”を手に入れるため、夏羽、隠神、紺が四国屋島を訪れます。幻結石は別名『変幻自在の石』で、狸のお宝として四国狸の頭領〝太三郎狸三代目〟が所持していました。
屋島では太三郎を始め、たくさんの狸たちが登場します。
屋島に住んでいる狸たち
◎太三郎狸三代目・・・四国狸の頭領。
◎伊予姫・・・四国狸の次期頭領。
◎全吉・・・伊予姫の護衛。
屋島出身の狸たち
○隠神・・・隠神探偵事務所の所長。
○多郎太・・・うどん屋の大将。
○ヨシヱ・・・うどん屋の従業員。
○福姫・・・うどん屋の従業員。
○満吉・・・うどん屋の従業員。
他の狸たち
●団三郎・・・佐渡狸の三代目頭領。
●芝右衛門・・・淡路狸の四代目頭領。
●金長・・・四国狸。
まとめ
怪物事変に出てくるキャラクター『隠神』の由来〝隠神刑部〟または〝刑部狸〟は日本三大狸話の一つで、四国を代表する狸!
八百八狸とも呼ばれていて、愛媛県の久万山に住みながら松山城を守護していましたが、最期は稲生武太夫によって久万山に封じ込められたようです。
怪物事変の世界でも四国や狸たちがたくさん出てきて、由来などを知るのも面白いですね(^▽^)
コミックスの屋島編も6巻・7巻で見れますが幻結石を巡ってとても面白い話になっています。12巻では伊予姫と全吉の両親が登場します。屋島での話ではいろんな狸のキャラが登場!
今回は怪物事変に登場するキャラクター『隠神』の由来となった〝隠神刑部〟について調査しました。
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