出典:怪物事変 コミックス17巻より
コミックス第17巻は2022年9月に発売されました。
この巻では、怪物屋とゲンジの手合わせが終わり、本格的に京狐の里へ潜入するところまで描かれています。
怪物事変の単行本16巻の感想・ネタバレはこちら↓↓
このページでは怪物事変のコミックス第17巻の感想やネタバレを紹介しています。
《17巻の裏表紙の説明文》
京狐捜索任務のリーダーを決めるべく怪物とゲンジで手合わせを行う一行。激しい戦いも3戦が終了しましたところで、1対2と負け越す夏羽たちでございましたが、次に夏羽が相手する坂田という若者。なにやら檻に入れられた花楓について物申したそうな様子…。さらに気になりますのは、大将戦を前にして隠神に姉上を殺されたと恨む頼電は、はたして今、どのような心情なのでしょう…。
出典:TVアニメ『怪物事変』公式サイトより
『怪物事変』はジャンプスクエア2017年1月号から連載中の藍本松さんによる漫画作品。
2021年1月から3月までTVアニメが放送されました。
このページでは怪物事変についてまとめています。
※ネタバレ情報あり
登場人物
・夏羽(かばね )
・織(シキ)
・晶(あきら)
・隠神(いぬがみ)
・紺(こん)
・ツナマヨ
・頼電(らいでん)
・卜部(うらべ)
・シン
・鋼太郎(こうたろう)
・野火丸(のびまる)
・梅太郎(うめたろう)
・小紅羅(さくら)
・椿妃(つばき)
・槐(えんじゅ)
収録話
『65. 相棒』
———夏羽VS鋼太郎———
檻に入っている花楓を見て出すように話す鋼太郎。
鋼太郎はゲンジに所属する前は鑑識課にいて、警察犬の訓練をしていました。
花楓を見て、しつけになっていないことを夏羽に言います。
夏羽「…… ……じ…実は…… 花楓は……犬じゃない……」
夏羽は花楓が本当は狐の怪物であることや花楓を檻に入れている理由を話します。そして、自分たちを信用してもらうためにも花楓を檻から出します。
鋼太郎は花楓にいくつか質問をしたあと、夏羽の根付をとるため勝負が始まります。
鋼太郎は犬を呼ぶ専用の笛を使い、8匹の犬を呼びます。
鋼太郎「花楓を檻から出しても従えることができると証明してください できないなら俺が預かる」
犬を喰い殺そうとする花楓ですが、必要以上の暴力という理由でそれを止める夏羽。
花楓は今まで赤城と一緒にいて悪いことを教えられてきましたが、夏羽がそれを矯正して直そうとします。
夏羽は自分の屍鬼の能力を使って花楓の炎で全身を燃やします。
夏羽は花楓との連携で鋼太郎に勝利。
鋼太郎「参りました 夏羽くんのこと信用します それに…よければ 花楓のこと 俺にも手伝わせてください」
『66. 狸』
怪物屋とゲンジの対決はいよいよ大将戦へ。
———隠神VS頼電———
向き合う隠神と頼電。
頼電は自分がどんな人間であるかを隠神に話します。
頼電「あなたには個人的な感情があるが だからといって命のやりとりをする気はない そういうのは……人間の…することじゃない……!! ルールのもと……正々堂々 戦うことをこの魂に誓う」
同じく隠神も自分がどんな人間か、そして怪物屋のことについても話します。
隠神「源鳴は俺の仕事仲間だった そして鳴を殺したのは正真正銘 この俺だ 積年の恨み 存分に晴らしてくれ」
それを聞いて、怒りのまま隠神に襲いかかる頼電。
頼電は姉を殺した人物の隠神を許せず、殺す気で斬りかかります。
隠神は変化させた銃をわざと引っ込め、頼電の攻撃をまともに受けて倒れます。
そこへ駆けつける怪物屋とゲンジのメンバー。
頼電「なぜ矛を収めた!! 答えろ!!!」
隠神はそのまま救急車で運ばれてしまいます。
勝者は頼電。
隠神は頼電の心に負い目を作り、頼電は悔しさで涙が止まりません。
そこへ現れる夏羽。
夏羽「わざと斬られたのは……頼電さんのためだと思います」
夏羽は自分なりに隠神を理解してそれを頼電に伝えます。
隠神は頼電との関係を修復するためにわざと切られ、その後、夏羽が頼電の心を救う夏羽に賭けていました。
ミハイ「『石は夏羽のものになる』 隠神は夏羽が頼電の心を救うことに賭けているのだ あの小僧は隠神以上の人たらしだからな」
この勝負はゲンジ側の勝利となり、作戦決行まで夏羽たちはゲンジの元で特訓することになります。
その頃、京都では野火丸、梅太郎、椿妃、小紅羅が任務について話していました。
京狐がいる京都の里は男子禁制ということを知り、野火丸は性別を変えて女になります。
野火丸「よ〜〜し それでは 夏羽くんたちが来る前に抜け駆けしちゃいましょうか」
『67. 魔女の古里』
野火丸たちは京狐の歴史について話をします。
昔は傾国の女狐である「藻さま」と呼ばれる狐が台頭していました。
妖結石が誕生した経緯や飯生と京狐についても話をして、野火丸たちは動く準備をします。
野火丸「僕たちの目的はこの地に眠る飯生さまの過去を見つけ出し 闇に葬り去ることです」
椿妃は京狐の里の入り方について話します。京狐の里は男子禁制の里ですが満月の日だけに伏見稲荷大社からから入れるとのことでした。
そして京都の里は、とても閉鎖的で歪んだ常識に支配された里。京狐にふさわしくない者は相応の扱いを受ける里でした。
夏羽たちは作戦決行日まで特訓を重ね、それぞれのデータをゲンジのメンバーがとります。
沖縄では結が登場。より大きな恩義に報いるために京都へ行くことを決断。
作戦決行日。
京狐の里へ入る潜入チームは夏羽、織、晶、紺、花楓、頼電、卜部、シン。
待機チームのツナマヨと鋼太郎は、残ってモニター室で画面越しからからサポート。
京狐の里へ行くため、伏見稲荷大社から中へ入ります。
しかし中に入り、夏羽は異変に気づきます。
夏羽「みんな待って 紺がいない!」
分断された紺。
そこで野火丸に会います。野火丸は、京狐たちが侵入者を女と男に分けるために紺が分断されているということを話します。
夏羽たちの方はすでに京狐によって全員が眠らされていました。
『68. 宴の前』
ツナマヨたちがいるモニター室ではモニターが真っ黒になり、それまで写っていた潜入チームの様子がわからなくなっていました。
考えるツナマヨたちでしたが、そこで野火丸の声がスピーカーから聞こえてきます。
稲荷山では野火丸が京狐の里について説明をします。京狐の里は『楊梅』『石竹『落葉松』の順に階級が分かれていて、楊梅は庶民の階級、石竹は武士の階級、落葉松は貴族の階級と言われています。
野火丸は紺が石鎮の生き残りということを知っていて、京狐の里の長「米さま」に会わせるため紺の身分を利用する代わりに夏羽たちのいる場所へ案内することに。
野火丸は紺を夏羽たちがいる調理場まで案内します。
調理場では今宵の宴に使われる料理をする者たちの姿とその場を仕切っている狐「槐」の姿が。
そこで建物に侵入した紺の存在に気づきます。
紺はツナマヨのサポートを受けながら建物の中を走り、その後、卜部とシンと合流。
『69. 名無き花』
卜部、シン、紺は夏羽たちや民間人を助けるためそれぞれが別行動に。
卜部は捕われていた人間の男性たちを救助していきます。
その途中、京狐たちに見られていることに気づきますが、京狐はたち見ているだけで襲いかかってはきません。
卜部は民間人の救助をしながら娘のことを思い出します。
卜部「(そういえば 修学旅行 京都や言うとったな)」
その時、林の中から少女の声が。
少女は卜部の娘の姿をしていました。卜部はその正体が娘ではなく、狐の仕業だと気づきます。
そこで現れる複数の元妻の幻。卜部はツナマヨのサポートを受けて、幻を使っている術者を発見します。
術者の正体は槐。
槐「ほう 火鏡たちに惑わされず 私の姿を捉えるとは しかし人の子よ 諦めなさい」
卜部は幻を倒しながら槐に向かっていきます。
槐は攻撃を卜部ではなく卜部が助け出していた民間人に切り替えます。
民間人を守ろうとする卜部。しかし、その隙を突かれて槐の幻によって焼き尽くされてしまいました。
落葉松の城では小紅羅の姿が。
小紅羅の身分は貴族の娘。そして椿妃は庶民の階級。
貴族の娘を人間たちのいる下界へ連れ出した者として椿妃は京狐たちに拷問を受けていました。
城では小紅羅が夏羽の存在について、どんな人物なのか、母親を倒す存在になってくれるのか気になっている様子でした。
怪物事変⓱(完)
感想
京都編おもしろい!ゲンジとの手合わせは怪物屋が勝利するのかと思ってたら逆の展開でした。
確かにミハイの言う通り険悪なまま潜入はできないですね。
隠神の相棒の存在がここで明らかに!頼電が隠神切ったけどこのあと関係どうなるのか。
野火丸が女の子になれるのは驚き。野火丸の能力すごいな…。
今回の敵は狐なので幻には要注意でしょう。卜部がさっそく犠牲に。生きててほしい…。
京狐たちはお面をつけて顔を隠してて雪の里を思い出しました。京狐の里も閉鎖的で規則とかが厳しい感じでした。
今回のボスは小紅羅の母親の米という狐ですね。最後にシルエットだけ出てきましたが大きめな狐で尻尾がたくさんありました。九尾の狐と関係があるかもしれません。
見どころ
・隠神VS頼電
・卜部VS槐
口コミ
「ギャル女子が紺のライバルになりそう」「京狐の里が閉鎖的でドス黒い感じ」「野火丸の女性バージョンが可愛すぎる」「面白かったけど凹む展開もあった」「隠神が大人でかっこいい」など
まとめ
・夏羽VS鋼太郎
・隠神VS頼電
・京狐の里へ潜入
怪物事変16巻では前回のゲンジとの手合わせの続きが描かれていました。
夏羽は勝利するも大将戦で隠神が敗北。しかし隠神にはしっかりと考えがあり、隠神の行動によって頼電にも気持ちの変化が表れていました。
そしていよいよ京狐の里へ潜入。
里について、どんな場所なのかが詳しく描かれていました。新しく飯生の部下になった女狐の小紅羅と椿妃も京都編では重要な人物となりそうです。
潜入チームは京狐によって別行動になってしまいましたが、どのような形でまた合流するのか。
京都編18巻はさらに盛り上がりそうです。
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今回は怪物事変の単行本17巻についてまとめました。
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